あなたの実質キーリ曲をレビューしますpart.3

どうも。赤銅にょろん(@nyoron_kieli)です。

このブログは、電撃文庫『キーリ』を愛しすぎて正気を失ってしまった赤銅にょろんが、世界に散らばるかすかな「キーリみ」を生涯をかけて求め続けた個人的な記録です。公式とも全く関係ないですし、他作品と比較する意図も全くありません。たぶんキーリを知らないと意味わからないと思うのでキーリを読んでください。全9巻です。

おすすめされた曲を勝手に実質キーリ判定する企画第三弾。
視聴用のプレーヤーを埋め込めるようになったので、より曲の雰囲気などをお伝えしやすくなりました!
以前の記事も修正済みですのでよかったら見てくださいね。

前回の記事はこちらです。

https://wakuaru.com/music-2/

目次

真夜中と真昼の夢(ASIAN KUNG-FU GENERATION)

真夜中と真昼の夢 歌詞/ASIAN KUNG-FU GENERATION

心地よいリズムにけだるげな歌声が重なり、まさに夢の中にいるような幸せな気持ちになります。

真夜中、ソファに横になり目を閉じていても不死人であるハーヴェイが眠ることはありません。
些細なことに反応し目を開けるのを繰り返している。

「砂」は砂の海のことでしょうから、2巻終盤~3巻辺りのイメージです。
キーリは砂の海での出来事から、お母さんのこと、ユドのこと、ハーヴェイと兵長とずっと旅をしていたい、など夢を見るように色んなことを考えている。

叶うこと
叶わないこと
それよりも大事な何かを
(作詞:後藤正文『真夜中と真昼の夢』より引用)

そんな多くの夢や理想を抱えたキーリの全てを叶えてやることはできないけど、出来る限り努力してみようか、とハーヴェイは考えている、と読み取りました。
「叶うこと」は、お母さんのことを調べてキーリの親族を探してあげること。
「叶わないこと」は、キーリのためを考えればこのままずっと一緒にいるわけにはいかないということ。
「それよりも大事な何か」は、ハーヴェイ自身の気持ちでしょう。いつの間にかキーリが自分の支えになっているという事実。

だけどそんな全てを直接キーリに話すことはなく、ただ自分の中に蓄積させていくハーヴェイ。
ベアトリクスにも、キーリのことはちゃんと考えていると言っていましたね。
その結果が3巻ラストのキーリを置いていくという決断に至るのですから、本当に不器用な男だと思います。

素晴らしい実質キーリ曲です。

真夜中と真昼の夢 – ASIAN KUNG-FU GENERATION

飴玉の唄(BUMP OF CHICKEN)

飴玉の唄 歌詞/BUMP OF CHICKEN

こちらの曲は以前の記事でも簡単にご紹介しましたが、もう少し詳しく見てみようと思います。
以前の記事も合わせてご覧ください。

https://wakuaru.com/bump-of-chicken/

ハーヴェイは不死人であるせいで無条件に人を信用するということができなくなっています。いつ不死人だとバレるかもわかりませんし、オル・ハンのように正体を知っている人が突然裏切ることもあるわけです。
そんな日々の中にいたからこそ、純粋無垢な14歳の少女の存在は彼の中で大きなものになっていきました。
キーリは身寄りもなく、先生のことも好きでなく、教会のことも信用していない、そんな彼女が頼れるのは本当にハーヴェイしかいません。
そして1巻で危険な目に遭ってでもハーヴェイを助けたこと、それもあって心の底から信じることができる存在となっています。

何光年も遙か彼方から やっと届いた飴玉だよ
そういう1ミリを繋いで 君と出会えた 僕がいるよ
(作詞:藤原基央『飴玉の唄』より引用)

長い時間を孤独に過ごしてきてようやく出会えたのがキーリです。
キーリの手に触れて、キーリと話して、すれ違いも重ねながらも、もうキーリを置いていったりしないと決意します。

それと同時に彼女を失う不安も大きくなりました。

見えなければ 死ななければ だけどそんなの君じゃないよ
僕は嫌だよ 君がいいよ 離れたくないな
(作詞:藤原基央『飴玉の唄』より引用)

ここは1巻でキーリが、幽霊になればずっと一緒にいられるのか、と言った場面も思い浮かびますが、9巻の眠りにつく前のハーヴェイの方がイメージ的に合う気がします。

視力を失い、疲れ果て、眠るのが怖いと言ったハーヴェイ。
それでもキーリと一緒にいたいと言ったハーヴェイ。

キーリも安心させるように声をかけてくれました。
もしもキーリと本当に離れなくてはならない日が来ても、信じあった二人は笑いあえるでしょう。

涙が溢れそうになるほどに実質キーリです。

飴玉の唄 – BUMP OF CHICKEN

 

Find You(MAN WITH A MISSION)

Find You 歌詞/MAN WITH A MISSION

映画『覆面系ノイズ』のエンディングテーマです。

始まりの息吹 終わりのまじない 何度も重ねて眠る
思い出の一つたりともこぼさないように抱きしめて
(作詞:Jean-Ken johnny『Find You』より引用)

おぉっと、これまたしんどそうなやつが来たな……。
9巻終盤、眠りはじめたハーヴェイでしょう。

全ての思い出を胸に抱いて眠りについたハーヴェイは、キーリの声を「道標」に必ず戻ってくる、と。

君をまた
見つけるから
世界が消えても
また見つけに行くから
(作詞:Jean-Ken johnny『Find You』より引用)

あぁ~~~ハーキリ~~~!
わざわざ解説をつけるのが野暮なほどに実質キーリです。

Find You – MAN WITH A MISSION

 

RE:I AM(Aimer)

RE:I AM 歌詞/Aimer

アニメ『機動戦士ガンダムUC』のEP6主題曲ですね。

言いたいことを伝えられないまま、別れの日を迎えてしまった二人の様子を圧倒的な歌唱力で心にぶつけてきます。

正直これすげー悩んでます。
最初に聞いたときは、「僕」だから男のハーヴェイ視点で捉えてたんですけど、なんか聞けば聞くほどにキーリ視点のような気もしつつ。

伝えたいことはたくさんあったはずなのに、何も言えない。
ただ抱きしめることしかできない。
ハーヴェイが今度こそ本当に目覚めぬ眠りにつき、悲しみに暮れるキーリ。
今まで信じず聞き流してきた教会の偉い人の言葉を思いだし、今更そんな言葉にすら縋ろうとしている自分がバカみたいに思える。
見知らぬ誰かの上辺だけの愛や言葉なんていらない。祈りも必要ない。

いつか君に届くはずの 名も無き幼い詩が描くわがままを
忘れたいよ一度だけ 眠れぬ悲しみがその詩を抱きしめてる
(作詞:澤野弘之『RE:I AM』より引用)

ハーヴェイに出会ったばかりの幼いキーリが思い描いていた「ずっとこのままでいたい」というわがままを一度だけ忘れたいと思う。
ボロボロになるまで頑張り続けた彼に、またわがままを言ってしまいそうで。

……しんどい。核が抉れそうなほどに実質キーリです。

RE:I AM – Aimer

Even Heaven(Aimer)

Even Heaven 歌詞/Aimer

穏やかに、ゆるやかに終わりを迎える世界で、ただ二人がずっといられることを願う歌。
キーリの想い、ハーヴェイの想い、二人の想いの順に描かれています。

確かめたいことを 音にすれば
壊れてしまうことは 知ってるよ
(作詞:aimerrhythm『Even Heaven』より引用)

いつか必ず終わりが来ることは知っているけど、ずっと傍にいてと願わずにはいられない。
旅がずっとずっと続けばいい。もっと遠くへ行ければいい。
ここまではキーリですね。

次はハーヴェイの視点に移ります。
目の前のことを一つ一つ片づけるたびに、傷が増えていく。
痛覚を遮断して痛みをけとばして、かすかな視力で目を凝らして月をみる。
「知りたくないこと」は模造核のこと・ユドのことでしょうか。
キーリの手を握って、彼もまた終わりが来ることは痛いほどに理解しています。

歩き疲れた場所で 変わらない世界の果てで
全てを失くしても “願い”だけは
誰にも壊せないと 信じてた
(作詞:aimerrhythm『Even Heaven』より引用)

今という瞬間を二人ですごせればいい。
旅の終わりにたどり着いた世界の果て、いつか終わりが来るとしても二人がそれぞれ抱いている願いは誰にも壊せない。

最強に実質キーリです。

Even Heaven – Aimer

 

StarRingChild(Aimer)

StarRingChild 歌詞/Aimer

想いを絞り出すような歌声が強く感情を揺すぶります。

寄宿学校で窮屈な日々を過ごしていたキーリが、ハーヴェイと出会い新たな世界に踏み出す歌だと思いました。

でも個人的には白日の庭のエイフラム少年の歌と言った方がしっくりくるのでそちらについて語ります。
早く大人になってチビたちを守りたい、と覗いた街は(戦禍で)揺れてる。

遠ざかるあの日の約束も 色褪せてしまえばすり替えられる
本当と嘘を混ぜた強がりは 見失った声を隠せない
(作詞:澤野弘之『StarRingChild』より引用)

「また明日」と墓標に消えゆく年少の子たちを見送って、どうせ死んでるんだから足掻いても無駄だと言いながら、本当はずっと後悔を抱いているエイフラム。

「耳鳴り」や「ノイズ」は違和感や既視感を抱いていていること。
「演じる」は学校時代を繰り返すこと。しかしキーリが入り込んだことで「ブレた」。

エイフラムが描く未来は途切れてしまったけども、その先にはハーヴェイがいた。

学校の子供たちが終わらせなかった世界。
同じ日々をなぞっただけの“答え”なんていらないから、次に進めるまで何度でも。

そんな風に解釈しました。
あとはエイフラムの有識者にお任せします。


StarRingChild – Aimer

 

アイネクライネ(米津玄師)

アイネクライネ 歌詞/米津玄師

これはもう、何も言うことないと思います。
キーリの感情を全て歌っています。
PV見て。歌詞読んで。
PVに出てくる青年少女もどことなくハーキリに見える。

あたしの名前を呼んでくれた

あなたの名前を呼んでいいかな
(作詞:米津玄師『アイネクライネ』より引用)

これが全てですよ。
『キーリ』という物語の全てをこれだけで表現してしまった。

悔しいほどに実質キーリです。

アイネクライネ – 米津玄師

まとめ

これでようやくリクエスト曲の半分ちょっとの紹介が終わりました。
だんだんと妄想語りになってきて申し訳なく思います。

しかし、キーリを読んだことがない人は、どれが妄想でどれがネタバレなのかわからなくなってきていることと思います。
妄想とネタバレを見極めるためにも電撃文庫『キーリ』を読んでください

よかったらシェアしてね!

コメント

コメントする

目次
閉じる